名城タイでデンカオセーンに判定負け

 デンカオセーン(左)に判定で敗れた名城(共同)
2枚

 「WBA世界Sフライ級暫定王座決定戦」(3日、ナコンラチャシマ)

 ボクシングのWBA世界スーパーフライ級暫定王座決定戦が3日、タイ東北部ナコンラチャシマのスラナリー工科大特設リングで行われ、同級元王者で現在5位の名城信男(六島)は、判定で同級4位デンカオセーン・クラティンデーンジム(タイ)に敗れ、王座返り咲きに失敗した。ハーフポイント制(通常の10点法に加えて0・5点単位で少数点も使える)で行われた採点は、113-115・5、116-113・5、116・5-114・5のスプリットでデンカオセーンの勝利となった。

 デンカオセーンの先制攻撃を許した名城は7回以降、接近戦での左ボディーなどで反撃。終盤も前に出て右ストレートを狙うが、クリンチを多用するデンカオセーンに最後までに決定打を打ち込むことができず判定を失った。

 試合後、名城はバッティングで負傷した唇の縫合に病院に直行。「正直ポイント(判定)では勝てへん、KOしか勝てへんという思いで手数が少なくなった。自分の中でポイント計算もしませんでした。デンカオセーンは予想以上にうまくて老かいでダーティーで強かった。うまく逃げられて、いなされた。(地元判定は)分かっていたこと。悔しいが理由にならない。(今後のことは)帰ってゆっくり考える。残念やったです、ホンマ」と悔しがった。

 陣営の枝川会長は「日本だったら勝ってる」と言い切る。「ジャッジも点数がバラバラ。名城につけた人なんて、10、11、12回とデンカオセーンにつけとる。よう分からん。悔しいな。勝てそうで勝てへん。せやけど、最初から向こうの有利な方向に持っていこうというの(意図)があったから。しゃあないぁ」と振り返った。

 世界戦5連敗となった名城の通算戦績は26戦19勝(13KO)6敗1分け。WBA世界フライ級に続き2階級制覇を果たしたデンカオセーンは66戦62勝(26KO)3敗1分け。日本ボクシングコミッション(JBC)はタイトルの乱立などを防ぐため、WBAの暫定王座を認めていない。

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