一夜明け山中 力持て余して朝から練習
12日に東京・大田区総合体育館で行われたボクシングのWBC世界バンタム級タイトルマッチで挑戦者ホセ・ニエベス(プエルトリコ)を1回TKOで破り、4度目の防衛に成功した王者山中慎介(帝拳)が一夜明けた13日、都内の所属ジムで会見を行った。
傷ひとつないきれいな顔、ハードパンチャーの宿命であるコブシの痛みも全くないというチャンピオンのさわやかな表情が、前夜の160秒での速攻劇を物語っていた。エネルギーを持て余した山中は、朝9時にトレーニングジムに向かいランニングで汗を流したという。
「エンジンがかかる前に試合が終わってしまって…。何か軽い練習をして帰ってきた感じ。試合前のミット打ちが一番ハードだったくらい」と思わず苦笑いが出るほどだ。ダメージが皆無とあって、V5戦は当初のプラン通り11月末に関西圏で行われる。「地元(滋賀県湖南市出身)に近いし応援も増えると思う。モチベーションが上がります」と心待ちにしている。
