藤田平の唯一の〝金メダル〟は1981年の首位打者だろう。2番がよく似合う控えめな男が、この年ばかりは貪欲にトップを目指した。

 格好の踏み台となったのは6月30日からの巨人戦。初戦に満塁本塁打を放つと翌日は4安打を記録し打率・352でトップへ。以降、その座を明け渡すことはなかった。

「眼のこともあったから」