光と音がほどける床の上で、ひとりの夢が静かに形を変えた。個の煌めきを胸にしまい、呼吸を重ねる五人の輪へ――遅れてきた挑戦者は、最後の扉に指先をかける。初のメダルへ向かう妖精たちの隊列に、新しい切り札が加わった。

関係者の目を引く名前

 メダルへの切り札となるか。日本勢第1号でロサンゼルス五輪出場を決めた新体操団体の日本代表「フェアリージャパン」。来季代表メンバーを決めるトライアウトに集まった30人の中に、関係者の目を引く名前があった。日女体大1年の岡田華英。昨年、全日本選手権の個人で3位となった実力者だ。

 新体操団体の日本代表トライアウトで演技する岡田華英=味の素ナショナルトレーニングセンター
 新体操団体の日本代表トライアウトで演技する岡田華英=味の素ナショナルトレーニングセンター