チアリーディングのジャパンカップ日本選手権は最終日の8月30日、ディビジョン1各部門の決勝が行われ、福岡大学付属大濠高校COOKIESは6位に入った。決勝は219.5点、総合得点332.0(準決勝の50%を加算)。決勝は1人欠けた15人で青マットに立った。その裏では何があったのかー。高校時代に3年連続でジャパンカップ制覇を経験している紀春花記者が演技直後の彼らを取材した。【監修・日本チアリーディング協会】
ジャパンカップ特集
車椅子に乗った選手
決勝の150秒が始まった。
男子部員だけだからこその、迫力あるバスケットトス。
しかし向かって左の1基は、回転をかけないストレートで上がった。
タイミングが合わなかったのだろうか。
いや、違う。
青マットの上には15人しかいない。
入退場の道の奥に、ユニフォームを着て車椅子に乗っている選手の姿があった。
トップ兼ミドルの選手がアクシデントに見舞われたのは、本番前最後のウォーミングアップ。
直前の負傷でドクターストップがかかった。
この日のために練習してきた。
それが一瞬にして失われる。
どうしよう、悔しい、大丈夫かな、出れないのか、でも出たい―。
計り知れないほどの想いがそこにはあったと思う。
それでも、彼らはマットに立った。
1人欠けてしまった演技を、残された15人が全力でやり切るために。
福岡大大濠COOKIESの150秒を描く。




