大岩陵平“ヘッドロック"でV

 8月16日に開催された新日本プロレス真夏の祭典「G1クライマックス」決勝戦が衝撃的だった。大岩陵平(27)が上村優也(31)との新世代生え抜き対決を制し、史上最短となるデビュー4年11カ月でのG1優勝を飾ったが、試合時間35分10秒の大半をグラウンドでの攻防に要するという驚きの展開となった。さらに、きわめて古典的な技であるヘッドロック(大岩は「ビッグロック」と呼称)でのフィニッシュは、日進月歩のプロレス界にあってエポックメイキングな出来事となった。

G1クライマックス決勝で上村優也(下)をヘッドロックで攻める大岩陵平=8月16日
G1クライマックス決勝で上村優也(下)をヘッドロックで攻める大岩陵平=8月16日

 近年のプロレスは、特にタイトルマッチなどではスピーディーでアクロバティックな大技の応酬で沸かせる戦いが主流といえた。それが、国内最大メジャー団体の頂上決戦であるG1決勝で繰り広げられたのは、ロックアップから始まり、アームドラッグで投げ、リストロックやヘッドロックなどで絞り合うという〝古典的〟なプロレスだった。ただ古いだけでなく、痛みとすごみが伝わる2人のテクニカルな攻防に両国国技館が酔いしれ、決着の際に爆発的な歓声が発生したことは新時代突入を感じさせた。