ほぼほぼ毎日ブルペン

 「松原さん、いっつも投げてない?」。トラ番1年目、ファーム担当として取材している記者は常々そう思う。阪神・松原快投手(27)は「5月からはほぼほぼ毎日ブルペンに入っている」と、文字通り腕を振りまくっている。勝負の育成3年目、春先から深刻な制球難に苦しみ「投げ方が分からなくなっていた」ともがき苦しんだ。4月には遠征先で、失意の“強制帰阪”も味わった。真っ暗闇に光をともしたのは、わらにもすがる思いでつかんだ新フォーム。ファームのブルペンを支える右腕の今に迫る。

松原 快(まつばら・かい)1999年8月24日生まれ。富山県出身。右投げ右打ち。投手。富山第一に進学後、2年春に高朋へ転校。高校卒業後は社会人野球・ロキテクノ富山に入団。その後退部して2022年から日本海L富山でプレー。23年度育成ドラフト1位で阪神入団。1軍登板なし。26年はファームで32試合に登板し、防御率4.87(8月終了時点)。

 8月末時点で阪神2軍は111試合を消化し、松原は32試合に登板。記者のイメージほど登板がかさんでいることはない。ただ、ある時は火消し、ある時はロングリリーフ、ある時はワンポイント…。とにかく多種多様な役割をこなす姿が、登板数以上に“フル回転”の印象を強くさせる。

 そんな心配をよそに、本人は「肩肘とかも全然。多少張りはありますけど、投げられない張りではないですし、そこは身体が強かったんだなあというのはありますね」と実にケロッとしている。