畳の上で、再び闘う。かつてモントリオール五輪の舞台に立ち、プロレスラーとしても長くリングに上がった谷津嘉章は、70歳になった今、パラレスリングの普及に力を注いでいる。右膝下を切断した自身の経験を、今度は誰かの未来につなげるためだ。「強くなれなくても、鍛えることで自信になればいい」。競技人口を増やすことだけが目的ではない。障害のある人たちが、スポーツを通じて新たな一歩を踏み出す。その可能性を、谷津は自らの身体で示そうとしている。