監督の川村靖は、安心しきった顔で言う。
「就任して驚いたのは挨拶ができないこと。まずそこから始めましたね。常に自分が正しいと思っているきらいがあり、幼い頃から成績優秀できていて大人から指摘されず、少々失敗しても大目に見てもらっていることがほとんどでしょう。それで野球部員に『甲子園を目指すんだったら、いつ何時でも新横浜から甲子園に行けるように制服を着てくること。それと学校で犬や猫の動物以外の人間に会ったら必ず挨拶をすること』という決まり事を設けました。案外、すぐにできましたね」

監督の川村靖は、安心しきった顔で言う。
「就任して驚いたのは挨拶ができないこと。まずそこから始めましたね。常に自分が正しいと思っているきらいがあり、幼い頃から成績優秀できていて大人から指摘されず、少々失敗しても大目に見てもらっていることがほとんどでしょう。それで野球部員に『甲子園を目指すんだったら、いつ何時でも新横浜から甲子園に行けるように制服を着てくること。それと学校で犬や猫の動物以外の人間に会ったら必ず挨拶をすること』という決まり事を設けました。案外、すぐにできましたね」

松永多佳倫
ノンフィクション作家。出版社での編集者を経て、2009年からフリーランスとなり沖縄に移住。野球関連の著書も多く、「まかちょーけ 興南甲子園春夏連覇のその後」(集英社文庫)、映画化もされた「沖縄を変えた男 栽弘義―高校野球に捧げた生涯」(集英社文庫)、「江夏の遺言」(小学館)、「怪物江川卓伝」(集英社)など他多数執筆。