流行性結膜炎という障壁を乗り越え首位打者のタイトルを手にした藤田だが、その2年前の1979年にはプロ野球人生最大の危機を迎えている。左大腿二頭筋(太もも裏側)の断裂だ。

 前年のシーズンオフ、阪神と西武との間で田淵、古沢―竹之内、真弓、若菜、竹田の大型トレードが成立。阪神に加入した若い真弓に遊撃のポジションを譲った藤田は一塁へコンバートされ、再出発の年を迎えていた。