鈴木淳之介をCBにコンバート

 2025年6月にA代表デビューを果たした日本代表DF鈴木淳之介(23)=コペンハーゲン=は、W杯北中米3カ国大会に出場するなど大きく飛躍した。湘南時代に指導したU―20日本代表の山口智監督(48)は、24年にボランチだった鈴木をセンターバック(CB)にコンバート。飛躍の一助となったが、当人は「自分がきっかけを作ったとは全く思わない」と語る。なぜ鈴木に新たなポジションを与えたのか。そこには、選手の可能性を引き出す山口監督の指導哲学があった。

3月のスコットランド戦でプレーする鈴木淳之介=グラスゴー(共同)
3月のスコットランド戦でプレーする鈴木淳之介=グラスゴー(共同)

 プロ入り後、出場機会を増やせずにいた鈴木に、山口監督はCBを経験させた。もともと両足の技術、高さ、攻撃センスは光るものがあった。「持っているもの以外のところで、刺激を与えたかった」。コンバートは思いつきではなく、可能性を広げるための一手だった。