氷の上で新たな時代に変わる音がした。ジュニアで負け知らずだった島田麻央が、いよいよ“シニア”という新しい空へ踏み出す。跳ぶたびに、会場の息が止まり、ほどける。勝つために滑ってきた時間の、その先へ―「楽しむ」ための一歩が、こんなにも強いなんて。トリプルアクセル、4回転、満点のスピン。数字だけでは測れない、心のほどけ方がある。

アクルス杯で優勝

 フィギュアスケート女子でジュニアの4シーズン無敗を誇った17歳の島田麻央(木下グループ)が圧巻のシニアデビューを果たした。7月のみなとアクルス杯(名古屋市)で2位に30点近い差をつけ、合計221・97点で優勝。ただ一人、200点台に乗せる完成度の高い演技を見せ「すごく楽しんで滑れた。いい初試合になった」と笑顔がはじけた。