チアリーディングは特別なスポーツである。自由演技競技は最大16人(小学生は20人)で2分30秒を持ち時間とし、採点(技術力、難易度、演技構成、完成度)で順位が決まる。笑顔の裏には、まるで格闘技のような厳しい練習がある。どんなに苦しくても、美しさが求められる。デイリースポーツ・プライムでは「元チアリーダーが描くチア」を掲載。2024年夏のジャパンカップ日本選手権で箕面自由学園のメンバーとして日本一に立った紀春花記者が、箕面自由学園中Jr.BEARSを取材した。【監修・日本チアリーディング協会】

「日本一を経験して卒業させたい」3年生最後の夏

1月に行われた全日本中学選手権で箕面自由学園中Jr.BEARSは頂点に立った。

そこに導いた3年生は卒業してそれぞれの道に進んだ。

新体制となった彼女たちは、この夏のジャパンカップ日本選手権(8月27~30日、国立代々木第一体育館)で3年ぶりの日本一を目指す。

ディビジョン1中学部門は昨年、伊豆の国チアリーディングチームPowerful Kidsが2連覇し、同じホールで練習している箕面自由学園高GOLDEN BEARSは高校部門で6連覇中。

Jr.BEARSも今年こそは日本一を取り返そうと、演技に熱が入る。

6月の関西選手権は、規定演技110点、自由演技216.5点、合計326.5点で中学の部で頂点に立った。

スタンツで揺れる場面はあったものの、ノーミスで2分30秒をやり切った。

「絶対落とさない」という強い意思の見える演技であった。

ジャパンカップではさらに完成度の上がった演技が期待される。

Aチームを担当する吉田桃子コーチが、3年生への思いを語った。

「今年、日本一を取らないと中3がジャパンカップでの優勝を3年間で一度も経験できないことになります。日本一を経験して卒業させてあげたいです」

中学最後の夏に懸ける、3年生の思いに迫った。

◆紀春花(きい・はるか)◆
2007年3月22日、大阪生まれ。小学6年生(11歳)からチアを始め、小6から中学時代は強豪の伊豆の国チアリーディングチーム(静岡)に所属。高校から箕面自由学園高チアリーダー部。中学3年の2021年 ジャパンカップ(JC)・ディビジョン1中学の部で 準優勝(伊豆の国)。高校時代は1年から3年間、JCディビジョン1高校の部で日本一。最終学年では副キャプテンを務めた。2023年 チアリーディング世界選手権大会の日本代表(西日本地区)。現在は京都産業大学 体育会本部編集局(京産大アスレチック)所属し、アスリートを描いている。