文字サイズ

【窪谷日奈子医師】「白内障手術…日帰り?入院?どちらがいいの? 両目を同じ日に手術しても大丈夫?

 「白内障」は目の中の水晶体というレンズが、年齢とともに白く濁ってくる病気です。ある程度まで進行して見えにくさの自覚が出たら、手術が必要になります。「日帰り手術」の看板を掲げている眼科もよく見かけますが、「日帰り手術」と「入院手術」どちらがいいのでしょうか?

 患者さんによく聞かれる質問ですが、これは術後の経過については全く違いはありません。ただし日帰り手術の場合は、感染が起こっていないか翌日の診察が必要になります。入院手術の場合、入院期間は病院によってさまざまで、翌日退院することもあれば経過によって数日入院が必要になることもあります。手術翌日に診察に来るのが大変という方は、場合によっては入院の方が楽かもしれません。

 また最近では、両目の白内障手術を同日に行う「同日手術」を行う病院もあります。これも色々な考え方がありますが、個人的には左右の手術は別の日に行うことをおすすめしたいです。両目を同時に行えるのはお手軽に感じるかもしれませんが、手術後のピントの合う距離に誤差が出ることがあるからです。

 遠くにピントを合わせるレンズを入れたが、実際は予定よりもやや近くにピントが合っている。またその逆が起こることも。手術前には十分検査を行い人工のレンズの度数を決めていますので、大きく狙いがずれることはほとんどありません。ですが微妙な誤差が出た場合、片目ずつの手術であれば後で手術する方のレンズを調整し、より精度を上げることができます。そういう意味で、同日手術よりも左右別々の日に手術を受けることをおすすめしたいです。

 日帰り手術も入院手術も、手術する私たちの側からすると特に違いはありません。患者さまは自分の生活スタイルにあわせて、希望をお伝えいただけたらと思います。

◆窪谷日奈子 医療法人社団吉徳会・あさぎり病院・眼科医長。眼科専門医。

関連ニュース

    編集者のオススメ記事

    ドクター備忘録最新ニュース

    もっとみる

    ランキング

    主要ニュース

    リアルタイムランキング

    写真

    話題の写真ランキング

    注目トピックス