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【木村正信医師】コロナ禍で増えている大人の歯列矯正治療 注目は着脱できる「マウスピース矯正」

 マスク時代になり、大人の歯列矯正が増えています。治療の代表格と言えば「ワイヤー(表側)矯正」でしょう。これと同様、幅広い症例に対応できる「裏側矯正」を選択する人もいます。加えて、最近注目を集めているのが透明で目立たない「マウスピース矯正」です。若い女性を中心に急増中です。

◆歯並びが悪いと悩む人には「歯列矯正」を!

 出っ歯、受け口、歯のがたつきなど、歯並びで悩んでいる人は結構、いると思います。その悩みを解決するのが「歯列矯正」です。ところが、歯列矯正は「子どものうちに行うもの」と思い込んでいる人がいます。

 小児矯正の場合は、歯の生え変わり時期や成長過程に合わせて行いますが、歯の成長が終わっている成人はいつでも始めることができます。特にコロナ禍でマスク時代になった今がおすすめと私は思っています。

 歯列矯正の大きなメリットは「見た目」の改善です。話をするときなどに「歯を見せたくない」という人は意外に少なくありません。その理由で多いのは「歯並びが恥ずかしい」。矯正すれば、それが改善され、自信をもって人と話すことができます。また、歯並びが悪いと虫歯や歯周病の原因にもなりやすく、矯正して歯並びがよくなれば、歯の健康にも結びつきます。

 歯列矯正の治療を終えた患者さんは異口同音に「思い切り笑えますし、心まで軽くなる」といわれます。歯科医師として、患者さんの笑顔を見るだけでも治療のし甲斐を感じますね。

◆歯列矯正は自分にあった治療法を選択しよう!

 歯列矯正の治療法はいくつかあります。代表的な矯正をご紹介しましょう。

 ①あらゆる症例に対応できる「ワイヤー(表側)矯正」

 歯の表側に装置を取り付ける最もポピュラーな矯正方法です。歯の表側に金属のブラケットを装着し、そこに金属のワイヤーを通して正しい位置まで歯を少しずつ動かしていきます。装置が目立ちますが、調整など処置が容易にでき、経過に合わせて正確な治療が行えるメリットがあります。

 さらに歴史が長く、治療ノウハウが広く行き渡っていて、対応できる歯科医院も多く、信頼性の高い矯正方法です。確実性が高いので治療期間が今回紹介する中では一番短く、費用も抑えられます。金属製のほか、透明なプラスチック製、歯の色に近いセラミック製のブラケットも選べます。

 ②見た目を配慮し、抜歯にも対応「裏側矯正」

 見た目を考えて、金属のブラケットと金属のワイヤーを歯の裏側に取り付けて、歯を少しずつ動かします。矯正治療のモチベーションとなる「キレイに揃ってきた」という変化を実感することができます。着脱しやすさを重視してマウスピース矯正を希望しても、歯を抜く必要があるような複雑な歯並びの場合には、採用できないことがあります。裏側矯正なら見た目への要望はもちろん、抜歯をともなう難しいケースにも対応できます。

 ③取り外し自由自在な「マウスピース矯正」

 若い女性を中心に人気を集めているのが、透明に近いマウスピースを使う矯正です。プラスチックを使ったマウスピースを設計し、製作。基本、2週間ごとに患者さん自身でマウスピースを交換し、理想的な歯列になるまで歯を少しずつ動かしていく方法です。ワイヤー矯正のような違和感はなく、着脱も簡単で、歯磨きも楽。ストレスフリーに矯正治療を進めることができるのも利点です。

 実際、マウスピース矯正を経験したOLの話を聞くと「マウスピースはつけていても周りの人に気づかれることはなく、仕事中もストレスなく装着していました。手入れもしやすく、選んでよかったと思います」と返ってきました。

 歯並びで悩んでいる人は専門医に気軽に相談してみてください。そして自分にあった矯正治療を選択してください。歯列矯正は「子どものうちに行うもの」とは限りません。

◆木村 正信 愛知学院大学歯学部卒業。1992年、神戸市長田区にて木村歯科クリニック開院。1995年、阪神大震災にて木村歯科クリニックが全焼し、兵庫県川西市に移転。2000年、神戸にて神戸トアロード歯科(現 クリア歯科神戸院)開院。現在、2006年に設立した医療法人社団有心会理事長兼「クリア歯科」総院長。

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