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【谷光利昭医師】医療用大麻を研究する意味はあるはず、けれど…

 報道によると著名人、アマチュアを含めたスポーツ選手らが大麻で逮捕されるケースが後を絶ちません。世の中で蔓延しているのでしょうか?正直、全く実感がありません。

 「大麻」と聞くと日本人には非常に危ない薬という印象があるかもしれませんが、米国では医療用大麻が多くの州で認められています。バイデン大統領に代わってから、それらの傾向がさらに進むという見方もあります。

 医療用大麻と言えば本当に大丈夫なのか?危険ではないのか?などの疑問が湧いてくるのは当然です。しかし、もっと危険な薬物が医療で使用されているケースもあります。モルヒネです。医療用モルヒネで激痛から解放され、助かっている患者さんがたくさんいます。私も外科医時代、がんセンターで勤務していたときは、疼痛コントロール目的で処方するケースがありました。がんの末期患者をたくさん診ている医師は高い頻度で使用していることでしょう。

 医療用大麻の適応症を見ると様々な疾患に効果があるとうたわれています。驚くべきことは抗ガン作用もあるとも…。さらには、難治性のてんかんや精神疾患にも効果があるとしているものもあります。ある動画で見たのですが、難治性のてんかんの赤ちゃんが医療用大麻を投与され治癒していました。事実ならすごいことです。

 すべての薬は、正しい使い方をすれば素晴らしい効果が期待できます。日本でも医療用大麻の有効性が認められ使用可能になれば、素晴らしい薬になる可能性はあります。言われていることが本当なら日本でもさらに研究されるべきだと思っています。けれど、今使用することは認められていません。“違法”な使い方をする人が多くなればなるほど、医療用大麻への道筋が確実に遠のくことは間違いないでしょう。

◆谷光利昭(たにみつ・としあき)兵庫県伊丹市・たにみつ内科院長。デイリースポーツHPで「町医者の独り言」を連載中。

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