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【尾原徹司医師】生理前になる女性や、季節の変わり目にも発症しやすい「片頭痛」

 季節の変わり目など急激な気温や気圧の変化があると「頭が痛くなる」という人が結構、おられるのではないでしょうか。頭痛とひと口に言ってもさまざまで、原因により治療法も異なります。今回は代表的な頭痛の一つである「片頭痛(へんずつう)」について、お話しします。

 「頭痛持ち」という言葉があるぐらい、慢性的に頭痛に悩んでいるという人は少なくありません。慢性頭痛の代表的なものに「片頭痛」「緊張型頭痛」「群発頭痛」などがあります。もっとも多いのが「緊張型頭痛」で、次に多いのが「片頭痛」といわれています。

 片頭痛は、脳の血管が拡張して血管の周りで炎症が起こるために強い痛みが生じるといわれています。原因はストレスや、疲労、睡眠不足、天候や気圧の変化、空腹、肩こり、アルコール、光や音の強い刺激などさまざまです。女性ホルモンの変化(月経周期)でも起こりやすいために、20代~40代の女性にも多くみられるのが片頭痛です。「生理前には片頭痛になりやすい」という女性の声をよく聞きます。

 症状で多いのが、こめかみから目の辺りにかけて、脈打つように「ズキズキ痛む」感じです。病名のように片側を中心にして起こりますが、両側とも痛むこともよくあります。頭痛だけでなく、人によっては吐き気や嘔吐を伴ったり、光や音に対して敏感になったりする人もいます。頭痛の前に「生あくびがでる」という人もいます。

 片頭痛は数時間で収まることもあれば、数日続くこともあります。1週間に1回、月に数回など周期的に起こる人もいます。実は、片頭痛のメカニズムは完全には解明されていません。

片頭痛の対処法は?

①安静にしましょう!

 動くことで、あるいは、光のまぶしさや音によって痛みが増します。静かなところで、明るい光を避けて、安静にしましょう。

②冷やすのも効果的。

 頭を冷たいタオルなどで冷やすのもいいでしょう。周辺の血管が収縮し、痛みの緩和につながります。

③睡眠をとりましょう。

 眠ることで頭痛が緩和されることも少なくありません。

④カフェインで軽減!?

 コーヒー、紅茶、日本茶などに含まれるカフェインには、血管を収縮する作用があります。過剰摂取に気をつけて、適度に飲むと痛みが緩和されることもあります。

⑤鎮痛剤を飲む。

 痛みがひどくなる前に、鎮痛薬を服用するのも一つです。ただし、薬の使用には注意が必要です。気になる人は、専門医の指示を仰いでください。

 片頭痛も吐き気を伴うことがありますが、頭痛で恐いのは時として、くも膜下出血や脳腫瘍など命に関わるような病気によって引き起こされていることがあります。単なる頭痛だと思って見過ごしてしまわないように注意したいですね。

 手足のしびれや吐き気を伴う頭痛や、片頭痛の人でも「今まで経験していた頭痛とは何か違う」と感じたら、できるだけ早く病院で診てもらいましょう。

◆尾原徹司 東京医科大学卒業。東京女子医科大学消化器病センターを経て、神戸鐘紡病院消化器科に赴任。昭和57(1982)年に独立し、医療法人社団つかさ会「尾原病院」(神戸市須磨区妙法寺荒打/神戸市営地下鉄西神山手線妙法寺駅徒歩3分)院長に。他に介護老人保健施設「コスモス苑」、「つかさ訪問看護ステーション」、「つかさ在宅ケアセンター」「人工透析センター」なども運営。

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