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【谷光利昭医師】五月病かな?まずは身体的チェックを ストレス軽減もポイント

 前代未聞の10連休が終わって少し経ちますが、みなさんの体調はいかがでしょうか?私の医院は10連休ではなかったのですが、それでもゆっくりさせて頂いた休日でした。日頃は見ないテレビや海外ドラマを見たり、喫茶店で読書をしたりと、旅行など大きなイベントはなかったのですが、充実した休日を過ごしました。一方で、この連休明けでよく取り上げられる病気があります。五月病です。

 新卒社会人や学生などが罹患すると言われています。五月病とは、正式な医学的診断名ではありません。ゴールデンウィークなどの長期休暇のあとに無気力、抑うつ、不安感、焦燥感などの症状が出現し、仕事、日常生活に影響を及ぼす状態です。

 注意しないといけないのは、この時期にそれらの症状を認めたからといって、即「五月病」と決めつけるのは危険です。体調不良が持続するのであれば、病院に行って身体的に悪いところがないかなどの検査をすることが大切です。よくある病気で、貧血や甲状腺機能低下症が見逃されている可能性もあるからです。

 このような内科的疾患を除外した上で、五月病と関連のある病気として適応障害、うつ病、不眠症、パニック障害、発達障害などが挙げられます。仕事や学校でのストレスが原因と言われていますので、自分の状況を家族や上司、親友などに詳しく説明をして、ストレスの原因となっているものを軽減することが重要です。

 仕事の悩みや家庭での問題を一人で抱え込むのではなく、家族、仲間と問題を共有し解決していくことで治癒していく場合もあります。明らかにストレスが軽減して、取り巻く環境が変わっても症状が改善しなければ専門医による投薬治療が必要となるケースもあります。

 五月病の多くは薬物療法まで移行することは少ないとされていますが、ストレスの軽減ができても症状が改善しない場合は、無理をせず心療内科、精神科を受診していただきたいです。

 ◆筆者プロフィール 谷光利昭(たにみつ・としあき)たにみつ内科院長。93年大阪医科大卒、外科医として三井記念病院、栃木県立がんセンターなどで勤務。06年に兵庫県伊丹市で「たにみつ内科」を開院。地域のホームドクターとして奮闘中。

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