【松本浩彦医師】スタミナって本当は何のこと?理想的な食品は豚キムチ定食

 スタミナ丼、スタミナ定食など、暑い季節が近づくと、ちまたで「スタミナ」という言葉の付いた食べ物がたくさん出回ります。そもそもスタミナって何なんでしょう?

 英語では元気・精力という意味ですが、医学的にスタミナを検証しようとしても医学書のどこにも載っていません。でも見つけました。栄養学の世界では、スタミナとは「ビタミンB1」「ビタミンB2」「鉄分」の三つを総称しているようです。

 つまりこれら三つの栄養素を多量に、かつバランスよく含んだ食品がスタミナ食として理想的だと。豚キムチ定食とか、ウナギの蒲焼きなどは、まさにスタミナ食の代表格、これは栄養学的に実証されているのです。

 スタミナ食の代表と思われているニンニクですが、ニンニクに含まれるアリシン自体はビタミンではなく、ビタミンB1の活性化を促す補酵素で、ビタミンB1を含む豚肉と一緒に食べることで効果を発揮します。正確に言えば、ニンニク自体はスタミナ食と言うよりも補助食です。

 一方、豚肉やウナギには、牛肉や鶏肉とは比べ物にならないほど、多くのビタミンB1が含まれています。平賀源内先生が栄養学をご存知だったかどうかは定かではありませんが。

 さて、私のクリニックでもスタミナ点滴を用意しています。豚キムチ6人前のスタミナ点滴から、高濃度ビタミンC点滴、血液クレンジングまで。宣伝する気はないのですが、もしご興味があればぜひどうぞ。やっぱり宣伝にしか聞こえませんか?…。

 ◆筆者プロフィール 松本浩彦(まつもと・ひろひこ)芦屋市・松本クリニック院長。内科・外科をはじめ「ホーム・ドクター」家庭の総合医を実践している。同志社大学客員教授、日本臍帯プラセンタ学会会長。

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