【櫻井直樹医師】金属アレルギーはっきりさせるにはパッチテストを

 【Q】以前ピアスでかぶれたことがあります。今回歯のインプラントを入れるにあたり、歯科から、金属のアレルギー検査を受けるように言われました。どのように検査をするのでしょうか?(40代女性)

 【A】ご相談のように、歯科のインプラントや、整形外科の人工関節置換術、心臓血管外科のステント留置術などのような金属を用いる手術の前に、金属アレルギーの検査を受けるように、皮膚科を紹介受診される方が多くいらっしゃいます。

 金属アレルギーの検査は、一般的には血液検査ではなく、パッチテストによって行います。金属のパッチテストは、金属成分のクリームや液体があるので、それを専用のテープに塗ったものを、2日間背中や二の腕の内側に貼って、かぶれが生じるかを調べる検査です。

 貼る日、2日目、3日目、1週間目、と病院に通わなければならないのと、2日間はテープを貼った場所をぬらしてはいけないのが少し手間となります。汗を多くかく夏にはできません。一般的には、ニッケル・クロム・コバルトなどがアレルギーの原因となりやすい金属であり、チタンによるアレルギーは極めてまれです。

 金属アレルギーは基本的にはピアス、ネックレス、眼鏡、時計、指輪、ベルトのバックルなどのように金属を含有する服飾品の触れる局所のみにかぶれの症状を呈します。

 その場合、金属アレルギーの存在を疑うことは容易ですが、他にも、内因性アトピー性皮膚炎、汗疱(かんぽう)、扁平苔癬(たいせい)、掌蹠膿疱(しょうせきのうほう)症、多型慢性痒疹(ようしん)のような慢性皮膚疾患において原因あるいは悪化因子として隠れていることがあることも報告されています。

 パッチテストは、手間がかかること、しかもその割に診療報酬点数が低いことから、すべての皮膚科で実施されている検査でもないため、検査希望の場合は、まず医療機関に問い合わせてから受診されるのがよろしいでしょう。

 ◆櫻井直樹(さくらい・なおき)02年、東大医学部卒。東大付属病院、関連病院に勤務後、美容外科クリニック勤務を経て千葉県松戸市にシャルムクリニック開設、他院皮膚科顧問も歴任。皮膚科専門医、レーザー専門医。

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