ロッテ・石川柊 前半戦を白星で飾る鬼気迫る投球

鬼気迫る投球だ!7回1安打無失点で今季4勝目を挙げたロッテ・石川柊=21日、ZOZOマリンスタジアム(撮影・開出牧)
高校球児のように西日が照りつけるマウンドで躍動するロッテ・石川柊=21日、ZOZOマリンスタジアム(撮影・開出牧)
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 鬼気迫る投球だった。7回1安打無失点の好投で今季4勝目を挙げたロッテ・石川柊太投手(33)だ。

 21日の対オリックス戦(ZOZOマリンスタジアム)に先発。午後5時試合開始の、まだ西日が照りつけるマウンドだった。逆光に浮かぶ鬼気迫る表情。本来のテンポの良い投球で6回2死まで一本のヒットも許さなかった。

 夢の4文字が脳裏をよぎった。まだ3イニング以上あったが、完全試合の可能性を感じさせるピッチングだった。福田に右前打を打たれ夢破れたが、何事もなかったかのように次打者の大里を左飛に打ち取った。

 試合後のヒーローインタビューでは田村捕手のリードをたたえ、「ZOZOマリンありがとう」と、風が味方してくれたことも強調したが、私は立ち上がりから“魂の投球”を感じていた。前回登板の日本ハム戦(9日、ZOZOマリンスタジアム)は、ボールが先行する不安定な立ち上がりで、初回無死満塁からレイエスに右越え本塁打を打たれるなど、5回8失点の乱調だった。5球団争奪の末にソフトバンクからFA移籍し、先発陣の柱として期待されている投手としては、ふがいない内容だった。

 自分を見つめ直し、本来の投球を思い出したのだろう。夏の甲子園を目指す高校球児のような“一球入魂”を感じさせるピッチング。後半戦の巻き返しに期待したい。(デイリースポーツ・開出牧)

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