日本一の名場面 ヤクルト・青木宣親と石川雅規の涙
頂上決戦と呼ぶにふさわしい、今年の日本シリーズ。延長12回、5時間に及ぶ死闘の末に制したのはヤクルトスワローズだった。
キャプテン・山田哲人、若き主砲・村上宗隆らが全身で喜びを爆発させる。日本一を勝ち取ったヤクルトナインの歓喜の輪がマウンドで踊り出す。
そんな中、日本一の輪へゆっくりと歩を進める投打のベテラン2人の姿があった。
メジャーから復帰後も、若手にも負けないガムシャラなプレーでチームを鼓舞し続けた青木宣親。悲願の日本一に涙が止まらない。
そんな背番号23に声をかけ、共に日本一をかみしめる石川雅規。第4戦ではプロ20年目にしてシリーズ初勝利となる好投を見せた。
チームの精神的支柱として、投打を牽引してきた者にしかわからない思いもあったことだろう。歓喜の輪を見守り、日本一をかみしめ、号泣する2人の姿に胸が熱くなった。(写真と文=デイリースポーツ・飯室逸平)



