父の教え子たちと抱擁 楽天・野村克則コーチは前を向く
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「楽天春季キャンプ」(15日、金武)
11日に実父の野村克也さん(享年84)が急逝した、楽天の克則作戦コーチ(46)が、春季キャンプを行うチームに再合流した。
くしくも父が黄金期を築いた、ヤクルトとの練習試合からの復帰。球場入りしたヤクルトのコーチたちは、次々と克則コーチの元へ向かった。弔意を示した後、固く抱き締め、失意の息子を励ましていた。
駆け寄った中には、訃報に涙で会見した高津臣吾監督や、宮出隆自コーチらの姿も。ともに名将の薫陶を受けた教え子たち。息子同然の思いからか、悲しみを分かち合っていた。
再合流の会見で「父がいたら『こんなところでゆっくりしていないで、早くチームに戻れ』と言うと思うので」と語った克則コーチ。「野村野球を継承し、良い結果を出して、良い報告をすると(父に)誓ってきました」との言葉通り、笑顔で選手たちに声をかけ、前を向いた。(デイリースポーツ・出月俊成)