【野球】ヤクルト・村上 メジャー本当の評価とは 成功のカギをスカウト言及「球種による対応力がどうなのか」
球団から今季終了後のポスティングシステムでの米大リーグ移籍を容認されているヤクルト・村上宗隆内野手(25)。これまで自ら明言してきた通り、新たなステージに挑戦する可能性は高い。メジャースカウトに実際の評価や成功の鍵を聞いた。
村上が上半身の故障で離脱中だった6月。ヤクルトの林田球団社長は、改めてポスティングシステムによる米大リーグ移籍を容認する方針を示した。「(申請後に)MLBの各球団がどんな評価を出してくるかによって、村上選手は考えるでしょう。その時に、われわれはサポートに回りたい」と約束。これを伝え聞いた村上は「すごくありがたいです。今までやってきたことが認められたんだなと思います」と感謝の言葉を口にした。
村上は今季、出場44試合で打率・270、19本塁打、39打点をマーク。日本で視察した経験もある大リーグのスカウトは、その魅力を「パワーがある。年齢も若い」とし、メジャー1年目から「毎日、試合に出れば本塁打は20本は打てる」と想定する。年俸も当然、日本球界と比較すれば超破格で「毎日試合に出るような選手は10億~15億円が相場」という。
22年に56本塁打を打つなど三冠王に輝いた男は、米国で求められる成績も高くなっている。「期待は大きい。ハードルも上がっている」と説明。獲得を狙う球団の評価基準は「(年俸の)金額も決して安くないから、7番打者ではなく3、4、5番のクリーンアップが打てる選手かどうか」になると明かす。
海を渡った村上が成功を収めるための鍵について、同スカウトは「対応力が大切」と言及する。「アメリカでは初めて対戦する投手ばかりになる。球種による対応力がどうなのか」。日本代表として出場した23年WBCでは、その「対応力」が原因で不振に陥ったとし、「(村上は)当てること、コンタクトは得意ではないかもしれない」と分析。初対戦の投手への適応力や好不調の波を少なくすることがポイントになりそうだ。
何球団による争奪戦に発展する可能性があるのか-。大リーグ関係者によると、上半身の故障で離脱中の時期ならば「1、2球団」だった。だが1軍に復帰した現状では「多くても4球団」と明らかにし、「ドジャースも獲っておきたいでしょう」と大谷らが所属するスター軍団が、大補強の一環として乗り出す可能性も示した。(デイリースポーツ ヤクルト担当・伊藤玄門)





