【野球】藤浪晋太郎が防御率11・57の不振 “マイナー降格案”に敏腕代理人ボラス氏反論「ある一定の時間必要」

 米大リーグ、アスレチックスの藤浪晋太郎投手(29)から復活の気配が感じ取れない。5日(日本時間6日)のパイレーツ戦では、2点リードの六回1死満塁で登板したが、連続押し出し四球と犠飛で一時勝ち越しを許した。周囲からはマイナー降格論が聞こえてくるが、代理人を務めるスコット・ボラス氏が“反論”した。

  ◇  ◇

 外角低めに投じた自己最速102・1マイル(約164・3キロ)のフォーシームがボールと判定された瞬間、藤浪は天を仰いで苦笑いを浮かべた。

 2点リードの六回1死満塁。4番手で起用された藤浪だったが、マカッチェンへの初球、カットボールが顔面近くに抜けて敵地を騒然とさせる。一投ごとに大きく深呼吸するもストライクが入らない。3球連続ボールからフルカウントにしたが、最後は8球目が外れて押し出し四球。次打者にもフルカウントから押し出し四球。同点に追いつかれると、代打スウィンスキーの右犠飛で逆転を許した。

 続く七回を締め、自身に失点はつかなかったが、防御率は11・57。19試合、32回2/3で33奪三振、30四死球。オープン戦から課題とされてきた制球は一進一退の状態だ。

 思い出されるのは5月下旬に聞いた藤浪の代理人、スコット・ボラス氏の言葉だ。

 「フジは今、自分にとって心地よく、安定した投球フォームにすべく、修正しているところだ。メジャーリーグでの自身の力を見ているところです。そのためにはある一定の時間が必要なのです。その一方で彼の球速、そして、スプリットは安定している。四球の多さはあるが、まだ過程の段階だ。慣れること。彼は確実に進化し始めている」

 藤浪は先発ローテを勝ち取ったが、4登板0勝4敗、防御率14・40と結果を残せず、4月24日にブルペンへ配置転換された。リリーフでは敗戦処理、イニングまたぎ、延長戦、同点やリードした場面、オープナーといった、さまざまなシチュエーションで起用され、15登板2勝2敗1ホールド、防御率9・17。

 本人の許可なしにマイナーに落とせない契約条項を盛り込んでいる選手もいる。一度、マイナーに降りて、時間をかけて調整する考えを問うとボラス氏は「今の彼に必要なのはメジャーリーグに慣れること、メジャーの投球を学ぶことだ。メジャーとマイナーは全く異なる。彼の持っているものはマイナーの打者を支配するだろう。球速ではすでにメジャーの打者を圧倒している」と“反論”した。

 敏腕代理人は言う。

 「これは植物を育てるようなものだ。メジャーリーグという場所で水、日光を吸収して時間をかけて成長し、剛腕の花を咲かせる。フジは登板を重ねていけば、投球に自信を持つようになり、進化していくと思う」

 藤浪が大輪の花を咲かせる日を待ち続けている。

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