【芸能】21世紀にデビューしたジャズ歌手の20年 Shihoに聞く(前)

 昨年、メジャーデビュー20周年を迎えたジャズシンガーのShiho(47)が今年9月、ソロでの2ndアルバム「COLOR」をリリースした。今月14日に東京・コットンクラブでレコ発ライブを行うShihoが、20周年を記念した本作とライブ、そしてJポップ時代にジャズ歌手として歩んだ20年を語る、その前編。(デイリースポーツ・藤澤浩之)

  ◇  ◇

 Shihoがクラシックピアノ、ジャズピアノを経て、ジャズボーカルを始めたのは18歳の頃だ。初めて人前に立ってギャラをもらったのは19歳の時。同年代が渋谷系やTKサウンドに沸く時代、ライブハウスやジャズクラブで、はるかに年長のジャズマンたちに混じって腕を磨いた。

 「ほぼおじさんばっかりで、一番近くても10年上。20、30上なんて当たり前」という環境で、「こんな小娘にそんなのできるの?みたいな。リハーサルもない、で一発本番みたいな。だから、すごく鍛えられました」。

 ある日、対バンのミュージシャンからバンドに誘われ、その人の仲間と一緒にやったバンドで出会ったのが横田明紀男(ギター)だ。2人はジャズユニット「Fried Pride」(以下FP)を結成し、2001年に名門コンコードレーベルからメジャーデビューした。

 FPはベスト盤、ライブ盤、リミックス盤を含む15枚のアルバムを発表。女優・武田梨奈が頭突きで瓦を割るセゾンカードのCMソングを担当したり、Shiho個人でミュージカル「RENT」に出演したりするなど話題をまいたが、16年12月で活動を終了した。

 「FPで一生やってくくらいのつもりだったので、自分の中では大事件ですね。(理由は)うまくいかなくなったというのももちろんなんですけど、2人でできることは全部やったみたいな。やり尽くしました」

 その後は「ユニットはこれ以上できないなと思って解散したから、必然的にソロでやっていかなきゃならない」となる。「私の人生って、望んでなくても色んな試練が勝手にやってくる」と振り返って笑うが、当時は「すごく不安でした」という。

 「音楽って正解とかないじゃないですか。2人で決めていたことを全部自分でジャッジしなきゃいけない、自分で責任を負わなきゃいけないっていうことが、初めてああこういうことなんだなって思いました」

 特にそれを感じたのが19年の1stソロアルバム「A Vocalist」だった。

 「ホントにこれでいいんだろうかとか、こういうことで合ってるんだろうかっていうのは不安でしたね。自分が全部背負わなきゃいけない。ソロのアーティストってこういうことなんだなっていうのを45(歳)にして初めて知りました」

 1stについて、今では「私の音楽とか私の歌ってFP時代から自分のものであったわけで、無理して急ハンドルを切らなくてもいいんだろうなって。自分の中ではそれまでの延長に近かった。これしかないんだもんみたいな。出来上がった当初は不安でしたけど、今は良い作品だったと思います」と納得している。(後編に続く)

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