【野球】阪神 植田、熊谷らスペシャリストたちへ 1軍寿命は5年 岡氏「ゼロから打撃を」と提言

 どのチームにも終盤の守備固め、代走として欠かせない選手たちがいる。スペシャリストと称され、近年では試合最終盤の代走で相手の脅威となった巨人・鈴木尚広らがファンの記憶に刻まれている。昨季、阪神では植田、熊谷らが存在感を発揮。だが阪神、広島、オリックスで指導者を歴任し、現役時代は守備の名手として名を馳せたデイリースポーツ評論家・岡義朗氏は「ゼロからスタートとして、納得できるバッティングをしてほしい」と要望する。

 なぜ打撃強化なのか-。提言の根底にあるのは選手寿命だ。「どのチームを見ても、代走要員、守備固めの選手が1軍にいられるのは3~5年。各球団の編成はだいたい5年スパンでドラフトの指名などを考えている。だから『走』と『守』で次の世代が上がってくると、今後の可能性を考えても首脳陣は若い選手を使うよね」と解説した岡氏。確かに巨人・鈴木尚や守備固めで名を馳せた中日・英智など、一度も規定打席に到達せず、スペシャリストとして10年以上にわたって1軍で活躍した選手は稀だ。

 「阪神で言えば植田、熊谷らはここ1、2年が勝負になると思う。何とかレギュラーを奪いに行ってほしいし、『走』と『守』は完璧なわけだから。打撃を磨けばチャンスはあると思う」と期待を寄せた岡氏。自身も現役時代、守備&走塁に絶対的な自信を持っていたが打撃で結果を出せなかった。進塁打やバントなど、求められる役割を全うするあまり、スペシャリストはアマ時代に中軸として名を馳せた本来のスイングを見失いがちになるという。

 「32歳の時やったかな。一度、真っさらな状態から打撃を考えていって『これだ』というのを見つけることができた。でもその時点で選手生命は終わりだったんだよね。なりふり構わずやっていけば、もう少し打てたかもしれんなって」

 少し悔いが残る現役生活だったからこそ、スペシャリストという立場で満足するのではなく、レギュラーを目指してほしい。少しでも野球人生を長く、そして最後に悔いなくユニホームを脱げるように-。「一からスタートして、納得の行く形を見つけてほしいよね。とにかく2人にとっては勝負の年になるわけだから。打てるようになれば自分のためにもなるし、チームのためにもなる」と岡氏。スペシャリストの立場からレギュラーへと飛躍していくことを、切に望んだ。(デイリースポーツ・重松健三)

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