【ゴルフ】高橋彩華 今季こそ初優勝だ!~次の主役を目指す女子プロたち~

 女子ゴルフの2022年シーズンがいよいよ3月のダイキンオーキッドレディース(3~6日、沖縄県・琉球GC)で開幕する。古江彩佳、渋野日向子は主戦場を米ツアーに移すが、今季も稲見萌寧、小祝さくら、西郷真央、勝みなみ、原英莉花ら賞金ランク上位選手が国内ツアーを盛り上げてくれそうだ。一方で今季こそ初優勝を果たし、次なる主役の座を目指す実力派選手たちもいる。ツアーきってのショットメーカー、高橋彩華(23)=東芝=はその代表格だろう。

 高橋は今最も初優勝に近い選手といわれる。2年1シーズンだった昨季の成績を振り返ると、賞金ランクが自身初の1億円を突破する1億884万8310円で11位。優勝こそないもののトップ10入りが実に21回もあり、楽天スーパーレディースとCATレディースで2度2位に入っている。

 安定した成績を残せた原動力は自他共に認めるショット力だ。それは昨季のスタッツを振り返れば一目瞭然で、ショットの精度を示すパーオン率が75・4405で稲見に次いで2位、フェアウエーキープ率も69・5065で35位と上位をキープ。また、ドライビングディスタンスは239・98ヤードで23位だが、ドライビングディスタンスとフェアウエーキープ率を合算(飛んで曲がらない度合)を示すトータルドライビングは堂々の6位を記録している。

 本紙ゴルフ特集面「ゴルスペ」で「女子プロ、ここがすごい!」を連載している人気プロコーチの大西翔太氏は高橋の「すごさ」をこう解説する。

 「高橋プロのすごいところはショット力の高さです。ツアーキャディーさんたちは皆口をそろえて、ピンを狙わせたら高橋プロの右に出る選手はいないと言います。精度の高いショットを打てるのは、体を回し続けて打っているからで、体の回転量と腕の運動量のバランスが統一されているため、ヘッドが急激にターンすることがなく、インパクトは点ではなく線になります。結果、フェース面がターゲットを向いている時間が長くなり、方向性がアップするとともにミート率も高くなるというわけです」

 高橋の課題は以前からパットといわれているが、昨季は平均パット数が1・7989で14位。1・8296で41位だった19年から大幅に改善している。この結果、平均バーディー数も19年の3・2627で19位だったのが、昨季は3・5210で6位へジャンプアップした。

 ツアートップクラスのショット力に加え、課題のパッティングを克服。今季の初優勝はもう時間の問題だろう。(デイリースポーツ・松本一之)

 ◆高橋彩華(たかはし・さやか)1998年7月24日生まれの黄金世代。新潟市出身。10歳でゴルフを始めた。16年日本女子アマ優勝。18年プロテスト合格。昨季賞金ランク11位。趣味は音楽鑑賞。身長162センチ、体重55キロ。血液型A。

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