【スポーツ】宮里藍さんが見た稲見vs古江 大詰め迎える五輪代表2番手争い

 女子ゴルフの東京五輪代表争いが大詰めを迎えている。6月28日付世界ランキングで確定するため、国内ツアーは今週のニチレイ・レディース(18~20日、袖ケ浦CC新袖C)と次週のアース・モンダミン・カップ(24~27日、カメリアヒルズCC)の千葉2連戦を残すのみとなった。

 日本女子の出場枠は2。最新14日付世界ランキング10位の畑岡奈紗の代表権獲得は確実視されている。注目の日本勢2番手候補は、同24位の稲見萌寧と同28位の古江彩佳に加え、4月から米ツアーを転戦する同31位の渋野日向子の3人に絞られている。

 前週の国内ツアーで大会アンバサダーを務めた宮里藍さんが、同大会終了後に日本勢2番手争いについて自身の見解を示した。

 今年5勝と“現在最強”の稲見については「本当にステディーなプレーをするという印象。特にアイアンショットのライン出し、縦の距離感、あとはボールを止める技術、そこは本当に素晴らしい」と大絶賛。同大会での稲見はプロ転向後、初めて最終日首位で出ながら逆転負けを喫したものの「勝負どころで本当に強いので、そこは今後も生かしてほしい」とエールを送った。

 古江に関しても「小柄(身長153センチ)ですけど、よく飛距離も出て、すごく手首の使い方が上手。あの身長ながらロングアイアンとかユーティリティーでボールを止める技を持っている。いろんなコースに対応できる技術がある」と称賛。「どちらが代表選手になってもおかしくない」と予想困難とした。

 今週のニチレイ・レディースで稲見が優勝した場合、古江は3位以下で代表入りの可能性が消滅する。稲見が2位の場合も古江は6位以下で“終戦”となる。逆に古江が今年初優勝した場合、稲見が3位以下なら平均ポイントは逆転し、古江が日本勢2番手に返り咲く可能性がある。

 指定練習日の17日、公式会見に臨んだ稲見は「もちろん出たい気持ちはありますけど、オリンピックのために今週頑張るわけではない。出られなかったらしようがないと思っているので、自分で追い込む必要はない」と五輪代表にこだわらない姿勢は不変だ。

 一方、追いかける立場の古江も「しっかり上位で争えたらベストかなと思うんですけど、自分のショットに集中できたらいい」と平常心を強調した。

 渋野は現在日本勢4番手だが、ポイントが高いメジャーの全米女子プロ選手権(24~27日)が控えている。上位進出を果たせば一発逆転での代表入りの可能性を残している。泣いても笑っても、あと2週。まずは国内ツアーでの稲見vs古江から目が離せない。(デイリースポーツ・斉藤章平)

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