【野球】ロッテ・佐々木朗希の現在地は 1軍帯同で懸命に吸収目指す

 プロ野球が開幕して約1カ月。そんな中で1軍同行が続いているのがロッテのドラフト1位・佐々木朗希投手(18)=大船渡=だ。

 5月26日にプロ初のシート打撃に登板し、160キロを2度マークして周囲の度肝を抜いた。その後の状態を首脳陣は見守っていた。井口監督は「体調面が戻らないところがある。疲労もなかなか抜けづらくなっている」とし、その後の実戦デビューを見送った。体調面に不安を抱えいたためノースロー調整を行ってきた。

 そんな“最速163キロ右腕”が、キャッチボールを再開したのは今月14日。日本ハムとの6連戦初戦(札幌ドーム)の試合前練習中に山なりのボールを60球投げた。それ以前に室内練習場でボールを使った練習は再開していたが、公の場でボールを投げたのは5月26日以来だった。15日も2日連続でキャッチボールをした。

 佐々木朗が1軍に同行しているのは指揮官や首脳陣が管理し、日々の調整を見守るため。右腕は1軍の試合が行われる球場で体を動かしている。ボールを使わない日でも、黙々とランニングをし肉体強化にも励んでいる。

 今回の日本ハム戦の遠征中(札幌ドーム)に少しだけ、いつもとは違う姿を見た。試合前の練習の合間にグラウンドで先輩のハーマンや石川と積極的に会話をしていた。1軍でトレーニングをするだけではない。18歳のルーキーなりに何かを吸収して、自身の糧にするように心がけているのだろう。

 無限の可能性を秘めた日本球界の宝。今は技術を磨き、体や心を鍛える時期。延期を重ねながらようやく開幕を迎えた今季のプロ野球。黄金新人は、1軍の舞台でマウンドに上がる日を目指して日々の鍛錬を続けている。(デイリースポーツ・伊藤玄門)

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