【野球】巨人・パーラは愚直なVの使者 メジャーではイチロー、大谷と関りも

 メジャー通算1312安打を誇り、昨季所属していた米ナショナルズでは、球団史上初のワールドシリーズ制覇に貢献。巨人の新外国人、ヘラルド・パーラ外野手(32)は日本一奪還の鍵を握る存在の一人であり、爆発的な活躍が期待される。

 ベネズエラ出身のパーラの野球人生を振り返ると、日本人選手との関わりが多く見られる。イチロー(当時マーリンズ所属)がメジャー通算3000安打を達成した2016年8月7日。パーラはロッキーズの右翼手としてその瞬間に立ち会い、ヘルメットを取ってスタンディングオベーションに応えるイチローを目に焼き付けた。

 また、18年の春季キャンプ中にはエンゼルス・大谷と対戦。「2打席立ったけど、結果は覚えていないんだ。でも、素晴らしいボールを投げていたことは記憶しているよ。打撃も非凡なものを持っているし、能力が高いと思ったね。メジャーリーグの歴史の中でも偉大な選手だと思うよ」と大興奮したという。

 今春のキャンプでは早朝に宿舎を出発し、一人黙々とウオーミングアップに励む姿が目立った。職人気質と言うべきか、どこか日本人らしさを兼ね備えているような気がする。

 ここまで実戦は6試合に出場して16打数6安打、打率・375。広角に打ち分ける打撃の調整は順調で、原監督が起用方針として示す「5番・右翼」は、今後のオープン戦の状態を見て固められる。

 「(春季キャンプは)素晴らしい、充実した時間だったと思いますし、ファンの方や球場の施設、環境が素晴らしかったです。日ごとに調整はできていると思いますし、状態も上がってきているので、そういう意味では皆さんのおかげだと思いますし、非常に順調にきていると思います」

 不断の努力で積み上げてきた1312安打。日本に渡ってもプレースタイルは変わらず、愚直に白球を追う日々は続く。「僕は素晴らしい日本人選手をたくさん見てきたんだ」。Vの使者は登場曲「ベイビー・シャーク」の軽快な音に乗り、右に左に快音を奏でる。(デイリースポーツ・中野雄太)

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