【芸能】石原裕次郎さんの“歌の後継者”金児憲史とは 21世紀の裕次郎から18年

 故石原裕次郎さんの『歌の後継者』として、石原プロモーションの俳優・金児憲史(のりひと=39)が指名され、命日の7月17日に歌手デビューすることが決まった。

 石原プロからの歌手デビューは1979年の神田正輝(67)以来で、裕次郎さん没後は初めて。6月26日に東京・六本木ケントスで開催されたお披露目ライブで、金児はシングル曲としてカバーした「夜霧よ今夜も有難う」などを歌い上げ、抜群の歌唱力と甘い美声に誰もが聴きほれた。

 裕次郎さん没後30年の昨年、“後継者プロジェクト”がスタート。2000年に行われた新人発掘オーディション「21世紀の石原裕次郎を探せ!」の歌唱テストで飛び抜けていた金児が、当初から候補だったという。デビュー2、3年目にもあったという金児の歌手プランが入社18年、9月に不惑を迎える今年、満を持して決行されることになったのだ。

 “体育会系”イメージの石原軍団らしく礼儀正しい金児は、大先輩の名曲を歌い継ぐ大役に「恐れ多い」などと謙そんコメントを連発。裕次郎さん本人のジャケットを着用したライブでは緊張で大汗をかき、下に着ていたシャツはびしょびしょにぬれていた。

 後継者指名については「僕の中では違っていて、(名曲を)つないでいくものでありたい。(裕次郎さんを)“継ぐ”というのはおこがましい。僕が歌うことで、もしかして知らない10代、20代の人が『こういう歌があるんだ』となり、『本歌は誰?石原裕次郎さん』とつながっていけば」と、使命感に燃えている。

 これまで「サザンやミスチルを聴いてきた」という金児は、同時発売されるシングル&アルバムに入っている裕次郎さんの曲では「昭和たずねびと」がお気に入り。会見で「デビューを裕次郎さんは何とおっしゃると思います?」と聞かれると、「すごく穏やかに笑って、うなずいてくださるかなと。何か声をかけられるのではなく、そういう画が浮かぶ」と返した。

 デビュー日である命日の前にも、墓前に報告するつもりだといい、「皆さんに驚かれるよう(な存在)になりたい。温かく見守ってもらうのではなく。『金児すごいな』と裕次郎さんにも言ってもらえるようにやるだけ」と力を込めた。

 裕次郎さんのジャケットやコートがぴったりフィットする188センチ、80キロの体格に甘いマスク。今後は音楽番組出演やライブイベントも計画されており、“ポスト裕次郎”のハンパない実力が世間に届く可能性は高い。(デイリースポーツ・大島一郎)

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