【芸能】メッセ黒田が明かす 全国ネットと関西ローカル番組の違いとは

 在阪局で制作された一部の番組などを配信する定額サービス「大阪チャンネル」が25日、開始された。吉本興業の大崎洋社長(63)は開始にあたり「関西の番組はクールジャパンのコンテンツ。日本中に、僕たち関西が誇れるコンテンツ」と自信を見せる。関西発の番組が注目される中、在阪民放全局(5局)でMCを担当する番組を持つ、関西屈指の人気芸人「メッセンジャー」の黒田有(47)が、関西ローカル番組と全国放送の番組の違いを明かした。

 黒田は関西で、毎日放送「メッセンジャーの○○は大丈夫なのか?」、カンテレ「ちゃちゃ入れマンデー」、テレビ大阪「わざわざ言うテレビ」、朝日放送「きよし・黒田の今日もへぇーほぉー」、読売テレビ「もんくもん」(不定期)と民放各局の番組でMCを務めている。このほど、「メッセンジャーの○○は大丈夫なのか?」が放送100回を迎え、メッセンジャーの2人が取材に応じた。

 黒田は全国放送の番組と関西ローカルの番組の違いとして番組のネタの選び方、縛りのゆるさなどを挙げつつ、「単純にお金が違うでしょ」と何よりの違いは制作費にあると指摘した。「お金が多いということは、収録時間がなんぼでもとれるってことですよね。(全国放送は)1時間番組でも平気で3時間撮りますんで」と自身の経験を交えつつ説明。その上で、編集を行うにも費用がかかると話し、「関西の番組にはお金がないので、何があっても(収録を)止めさせないというのがありますから。お金がないから、1時間番組なのに1時間10分くらいで収録が終わって、スタッフも『OK』と言ってくれるんです」と収録スタイルからして違うと笑いながら明かした。

 一方で、この収録スタイルにこそ関西ローカルの魅力が詰まっているという。1時間の番組を1時間強で撮影することは「スタッフに我々のことを信じていただかないと出来ないこと」と断言。「東京より大阪の方が、タレントとディレクター、構成作家、プロデューサーなどのスタッフとの密さがあって、いいものが出来るのではないかな」と分析した。

 黒田が取材で力説したのは、制作費の圧倒的な違いだ。一方で、その裏側として出演者やスタッフが全国放送の番組とは違う距離感で収録に向き合っている。取材会でも黒田は「(100回を迎えて)1番はスタッフが楽しんでやってくれていること」とスタッフに思いを馳せた。関西ローカルの番組が熱狂的なファンを生む土壌の1つは、出演者と制作側の密な結びつきから生まれる番組の空気にあるのかもと思わされた。現在、番組販売や、前出の大阪チャンネルなど関西ローカルの番組を他の地域でも見られるようになりつつある。そんな違いを意識して番組を見るのも面白いかもしれない。(デイリースポーツ・石井剣太郎)

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