【野球】WBC高視聴率、王JAPANの奇跡が転機に…今大会も初戦22・2%発進

 7日に行われた、野球のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で、侍JAPANが激闘の末に初戦を白星で飾った日本-キューバ戦の中継番組(TBS系)が、関東地区で22・2%の高視聴率だったことが8日、分かった。瞬間最高は八回裏の日本の攻撃中に25・6%を記録。過去に高視聴率を連発してきた同大会も、2006年の第1回大会の序盤は、物足りない数字が並んだが、人気に火がつく転機は王JAPNが起こした、あの「奇跡」だった。

 野球中継の視聴率が伸び悩む昨今も、WBCは別格の人気を誇る。前回13年大会も1次ラウンドは全試合20%超、2次Rは全30%超をマーク。今大会は日本ハム・大谷翔平選手の出場辞退もあり、強化試合では調整に不安を残した感は否めなかったが、初戦は強敵キューバ相手に激戦を展開。視聴率も過去大会と遜色ない数字となった。

 ただWBC中継も、06年の第1回大会では、1次Rは18・2%~20・3%と、当時としては物足りない数字だった。2次Rも時差の影響もあってか10・8%~14・4%に止まった。

 王貞治監督が率いたが、春先に野球の国際大会を行うことや、米大リーグ所属の有力選手の辞退もあり、注目度も限定的だったといえる。

 しかし、転機は同大会の「アナハイムの奇跡」。日本が2敗を喫して2次R敗退がほぼ確実となった状況下で、同じく2敗のメキシコが最終戦で米国にまさかの勝利。1勝2敗で3チームが並び、日本が失点率で米国を「100分の1」上回り、準決勝進出を決めた。

 王監督も「99%ないと思っていた」と吐露した奇跡。準決勝・韓国戦は視聴率36・2%(瞬間最高50・3%)に跳ね上がり、日本が勝利して初代王者となった決勝・キューバ戦は視聴率43・4%(最高56・0%)と驚異的な数字を叩きだした。

 連覇を果たした09年大会も、2次R・韓国戦が視聴率40・1%(最高48・1%)。イチローの決勝打で延長戦を制した決勝・韓国戦も視聴率36・4%(最高45・6%)を記録した。

 7日のキューバ戦は序盤は両軍が好守を連続して均衡。日本は五回に松田の3ランなどで一挙5点を奪うも、キューバも終盤に猛反撃。九回も日本が2死満塁のピンチを背負うも逃げ切り、11-6で激戦を制した。

 なお関西地区でも7日は視聴率23・7%(瞬間最高28・1%)をマークした。

(数字はビデオリサーチ日報調べ)

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