【芸能】伊原剛志 53歳での挑戦…落語家デビュー、深キョンにチュー寸前事件

深田恭子にチューを迫る伊原剛志
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 今年の芸能界もスキャンダル、事件満載だったが、取材した芸能人の中で、俳優・伊原剛志(53)に今年の“ほのぼのMVP”をあげたいと思った。

 伊原は3日、東京・国立演芸場で落語家デビューした。その理由と経緯がすごい。1983年に俳優として舞台でデビュー。役者として30年以上たち「年初に思っていることを行動に移そうと思ったんです。それが落語と(歌の)ライブだった」と打ち明けた。

 伊原は96年にNHK連続テレビ小説「ふたりっ子」で故桂枝雀さんと共演。それが落語に興味を持つキッカケだったという。“落語をやる”と決意してからの行動力も圧巻で、4月に枝雀さんの弟子・桂雀々師匠(56)の独演会を大阪で聞いた後、すぐさま「教えてください」と手紙を書き、会場の受付に預けるという早業だった。新幹線に乗ったら、間もなく師匠から電話があり、5月に東京で会ったところ「稽古だけではつまらんでしょうから、高座に上がるつもりで」と話があり、とんとん拍子に高座デビューが決まった。

 雀々師匠は「手紙はとってあるで。長々とホテルのやつでな」と裏話を明かす。伊原によると、女優の松雪泰子(44)からも「手紙を書いたんですか?まるで追っかけじゃないですか」と言われたそうだ。

 高座で12分にわたる演目「動物園」を無事に披露した伊原は、場内のアンケートで高座名が「雀々や剛々(じゃくじゃくやごうごう)」に決定。今後は俳優と並行して落語家としても活動し「師匠は英語落語に挑戦しているので、僕も挑戦してみたい」と意気込んだ。来年3月3日には、ライブも実行に移す。

 もうひとつのトピックは、何といってもこれでしょう。8月に都内で行われた映画「超高速!参勤交代 リターンズ」のスペシャルセレモニーで何と女優・深田恭子(34)にチューしようとした“事件”だ。

 映画のタイトルにちなみ、男性キャストが約7メートルのトラックで最速の男を競ったが、伊原は最年少のHey!Say!JUMPの知念侑李(23)などを抑え、堂々1位でゴールした。

 伊原は金メダルを首にかけにきた深キョンにそのままキスを迫るパフォーマンス。キスを迫られた深キョンがのけぞって交わし、事件は“未遂”に終わったが、伊原が「深田さんのチューがもらえるよう頑張りました」と明かすと、場内は大爆笑。さらに深キョンが優しく「走る姿のMVPはやはり伊原さん」とフォローすると、伊原は「なのにチューしてもらえなかった」とうらめしそうに話し、またまた場内は大爆笑となった。

 落語への挑戦や映画イベントでのサービスあふれる姿勢など、ニヒルでクールな役柄の多い伊原が今年は“とってもいい味”を出している。50歳を過ぎてからの挑戦はオヤジ世代をほのぼのとさせ、勇気を与えた。それは間違いない。(デイリースポーツ・木村浩治)

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