【野球】大谷、100キロボディー化へ

 年末を迎え、忘年会シーズンに入った。年末年始に向けて体調を整えておくためにも食べ過ぎ飲み過ぎには注意したい。ただ、目の前においしい食物が並ぶと、どうしてもはしが止まらなくなるが、そこはこらえることも必要だ。欲望のままに食べてしまう時期、ある男が昨年、ふと漏らした言葉を思い出した。日本ハム・大谷翔平だ。

 昨年12月にオフの食生活についてのプランを聞いた時だ。「僕はおいしいものを基準に食べ物を食べないんです」。まだ、20歳の青年がこんなことを言っていた。

 大谷の考えはこうだ。「トレーニングで補えないことは食事で少しでも補えればいいです」と言う。すべては野球につなげるため、食生活の管理には厳しい。では、今年についてはどうか。オフの取り組みについて「さらに発展させて、基礎づくりからワンランク上にいければ。精いっぱい頑張りたい」。今年の姿勢は変わらないようだ。

 来季への進化を遂げるため新たな目標を打ち立てている。今シーズンは93キロを維持し自己最多の15勝を挙げた。プレミア12では161キロを記録。その上を目指す大谷がさらなる勝ち星増、スピードアップにつなげるための100キロボディー化計画だ。「僕の身長なら問題ないと思います」と言い切る。193センチの長身に見合うための体つくりへ食事も球団栄養士や個人が契約を結ぶ栄養士と相談の上で、強化プランを練っている。

 ただ、一般人が太るのとは別次元。今シーズン、プレミア12でも自身が食べたものは時には携帯電話のカメラに撮影し、栄養士に提出していた。総カロリーに対し、タンパク質、炭水化物分を計算する。脂肪分は30%以下にするというもので、あくまで体脂肪は増やさずに筋肉をつけての体重増だから、しんどいのは明白だ。

 準決勝韓国戦では160キロは自己最多となる7度をマークした。自己最速は昨年マークした162キロ。手応えがあるからこそ、球速増へ本気な大谷だ。

 今オフにはレンジャーズ・ダルビッシュ有投手と会食し、実りある時を過ごせたという。ストレスにならない程度に時には好物の菓子類は食べる時もあるが、我慢する時は我慢する。

 来季については「見ていて、なんとなく打たれない雰囲気をつくる。そこがポイントかなと」と言い切る。ダルビッシュのような、体つき、風格のある投手に少しでも近づけるため、オフも不摂生とは無縁に、24時間、野球につなげる行動を心がける。(デイリースポーツ・水足丈夫)

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