皆川、無念のフォール負け 女子重量級3大会ぶりメダルならず
「東京五輪・レスリング女子フリースタイル76キロ級・3位決定戦」(2日、幕張メッセAホール)
皆川博恵(33)=クリナップ=が3位決定戦で周倩(中国)に敗れ、銅メダルを逃した。
苦労人の夢は打ち砕かれた。皆川はメダルマッチで、中国選手にまさかのフォール負け。一瞬の隙でタックルを許し、マットに肩をつけられた。「すごく情けない」と目を腫らしつつ、「どんどん前に出ることはできた」と懸命にうなずいた。
33歳で初の夢舞台。左膝の大けがでリオ五輪を逃し引退も考えたが、19年世界選手権で銀メダルと着実に力をつけた。最重量級では08年北京五輪の浜口京子以来3大会ぶりのメダルも射程に捉えたが、一歩届かず。テレビの仕事で会場に訪れた浜口さんからは「よく頑張ったよ」とねぎらいを受け、涙があふれた。
進退については明言しなかったが、「五輪は素晴らしい舞台だった。どういう形になるか分からないが、また戻ってこられたらいい」と語った。