レスリング・皆川博恵「頑張れたことを人生の糧に」浜口京子以来最重量級メダルに届かず

 女子フリースタイル76キロ級 3位決定戦で押さえ込まれる皆川博恵(撮影・堀内翔)
 レスリング女子フリースタイル76キロ級 3位決定戦で攻め込む皆川博恵(撮影・堀内翔)
 レスリング女子フリースタイル76キロ級 3位決定戦でタックルを受ける皆川博恵(撮影・堀内翔)
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 「東京五輪・レスリング女子フリースタイル76キロ級・3位決定戦」(2日、幕張メッセAホール)

 3位決定戦に臨んだ最年長の皆川博恵(33)=クリナップ=は中国選手と対戦。第1ピリオドでフォール負けを喫し銅メダルを逃した。2008年北京五輪で銅メダルの浜口京子以来13年ぶりの女子の最重量級のメダルには届かなかった。

 試合直後のインタビューで皆川は「オリンピック最後の試合なので全部出し切ろうと思ったんですけど、6分間戦うこともできなかったので…」と話して涙で絶句。「応援してくれた人に申し訳ないなと思います」と続けた。

 「最重量級はずっとメダルが獲れていなかったので、私が絶対に取りたいと思っていたんですけど、それが叶わなくて、サポートしてくれた人に申し訳ないと思います」と話した。

 京都府出身。地元教室で競技を開始。東宇治中学から立命館宇治高、立命館大へ進み全日本学生選手権の72キロ級で2連覇。元世界王者の浜口京子の壁に阻まれ2012年のロンドン五輪代表はならず。15年世界選手権をひざの負傷で欠場し、16年リオ五輪も逃した。

 一時は引退も考えたが周囲の支えもあり続行。2017年世界選手権、3位に食い込み、30歳にして初めて銅メダルを獲得した。その後、元レスリング選手の夫と結婚。旧姓の鈴木から皆川姓となった。夫婦二人三脚でレスリングに打ち込み、18年世界選手権で連続銅メダルに輝いた。

 身長162センチと重量級では小さいものの、スピードで勝負。正面や横からタックルで崩していく。五輪の1年延期を受け、昨年6月に古傷の右ひざを手術。万全の状態で五輪を迎えた。筋力トレーニングも重ね、パワーで勝る外国勢対策も行ってきた。

 目標の五輪でのメダルには1つ届かなかった。「オリンピックを目指して必死に頑張って、自分がここまで一つのことに夢中になって頑張れたことはこれからの人生の糧になると思うので。負けてしまいましたがレスリングとかオリンピックが嫌な思い出となってしまうのは残念なので、下の階級の子が頑張ってくれると思うので、しっかり応援してオリンピックを楽しみたいと思います」

 ◆皆川博恵(みながわ・ひろえ)1987年8月19日、京都府生まれ。全日本選手権は5回制しており、国内の重量級では第一人者。19年、世界選手権で浜口以来13年ぶり銀メダルを獲得し五輪切符を獲得した。

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