萱和磨「やっぱり僕は金メダルがほしい」3年後のパリへ「スタートの銅メダル」

 男子種目別あん馬決勝の演技を終え、ガッツポーズする萱和磨
体操男子種目別あん馬決勝の演技を終え、ガッツポーズする萱和磨=有明体操競技場
 男子種目別あん馬決勝で演技する萱和磨
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 「東京五輪・体操男子種目別あん馬・決勝」(1日、有明体操競技場)

 日本の萱和磨(24)=セントラルスポーツ=が14・900点で銅メダルに輝いた。あん馬のスペシャリストとして出場した亀山耕平は14・600点で5位だった。この種目での日本勢のメダル獲得は、04年アテネ大会の鹿島丈博以来。萱和磨は“絶対に失敗しない男”の異名通りの勝負強さを発揮した。

 リオ五輪金メダリストのウィットロック(英国)が1番手で15・583点の高得点をたたき出し、他の選手に重圧をかけた。失敗・落下する選手も出る中、萱の出番がまわってきた。

 冒頭から難易度の高い技を着実に決め、演技を進めると水平に移動する大技も目立ったミスなくこなし、着地も成功。予選からDスコアを0・2上げた演技構成に挑み、Eスコアはわずかに下がったものの、予選の14・833を上回る14・900点を獲得。演技後は派手なガッツポーズで喜びを表現した。

 表彰式後、TBSが放送した中継内でのインタビューで今大会、あん馬のレベルの高さを認識した上で出場していたことを明かし、「相手のことは関係ない、自分のことだけに本当に集中しようと。それで結果がどうあれどうでもいいと思って。自分の演技に集中した結果の銅メダルなのですごく嬉しかったというか」と今回の結果を受け止めた上で、「でもやっぱり、僕は金メダルがほしいんだなというふうにあらためて思いました」とさらに上を見据えた。

 結果については、「そもそもの実力としてはメダルが狙えるか狙えないかのところにいたので、でも諦めなければ、絶対に何か起こるとそう信じて。今日は挑んで、自分の演技ができたので、今日は本当に自分をほめたいと思います」と語った。

 まだまだ萱の体操への思いは燃えている。「団体決勝で銀メダルをとってから、今日の銅メダルが、パリに向けてのスタートの銅メダルだと思っている」と言い切り。「やっぱり金メダルを獲りたいという思いがあるので。3年後(の五輪へ)、今すぐにでも練習したいです」と力強く語っていた。

 萱は抜群の安定感が持ち味で、“絶対に失敗しない男”と呼ばれる。16年リオ大会では補欠の悔しさを味わったが、世代交代が進む体操ニッポンの中で5年間代表入りを続け、待ち焦がれた舞台で団体での銀メダルに貢献。個人でも表彰台に立った。

 ◆萱和磨(かや・かずま)1996年11月19日、千葉県船橋市出身。セントラルスポーツ所属。小2で体操を始め、市立習志野高3年時に全国高校選抜大会個人総合優勝。順大へ進学し、15年世界選手権ではあん馬で3位、団体で優勝。19年世界選手権では平行棒で3位。20年には全日本選手権個人総合で優勝した。身長163センチ、体重53キロ。

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