“ママさんハードラー”寺田明日香が準決勝進出に感涙「いろんな方に支えられて」
「東京五輪・陸上女子100メートル障害・予選」(31日、国立競技場)
陸上女子100メートル障害の寺田明日香(31)=ジャパンクリエイト=が、12秒95の組5着で日本勢21年ぶりに準決勝進出を決めた。
レース後、寺田は「良かったです。冷静に走れた。浮いてしまう部分もあり、準決勝で修正できれば。いろんな方に支えられてこの舞台に立ってることがうれしかった」と瞳に涙を浮かべた。目標の決勝へ「ここからギアを挙げなければいけない。自己ベスト、12秒6、7を目指したい」とうなずいた。
日本記録を連発する、“ママさんハードラー”。結団式では、代表して「未来につながるパフォーマンスがしたい。背中を押してくださる方々の思いとともに、全員が全力で戦い抜いていきましょう」と決意表明。初めての五輪で、ベストを尽くした。
同種目での準決勝進出は00年シドニー五輪の金沢イボンヌ以来、21年ぶり2人目。木村文子は13秒25で組7着、青木益未は13秒59で組7着となり予選敗退となった。
◆寺田明日香(てらだ・あすか)1990年1月14日生まれ。北海道出身。100メートル障害で高校総体3連覇、日本選手権3連覇。13年に一度現役を引退し、14年3月に結婚。同8月に長女・果緒ちゃんを出産した。16年に日本ラグビー協会のトライアウトに合格し、7人制ラグビーにも挑戦。18年11月に陸上に復帰し、21年6月に12秒87の日本記録を樹立した。家族は夫と1女。168センチ、57キロ。