【柴田亜衣の目】よく巻き返してきた瀬戸選手、しっかりタイムをまとめた萩野選手

 「東京五輪・競泳男子200m個人メドレー・決勝」(30日、東京アクアティクスセンター)

 男子200メートル個人メドレー決勝は瀬戸大也(27)=TEAM DAIYA=が1分56秒22で4位だった。この種目でリオ五輪銀メダルの萩野公介(26)=ブリヂストン=は6位で1分57秒49。瀬戸は100分の5秒でメダルには届かなかったが、レースを終えると盟友2人は熱い抱擁を交わした。

  ◇  ◇

 男子200メートル個人メドレー決勝の瀬戸選手は本当に惜しかったですね。3位との差は100分の5秒。まさにタッチの差。距離にしたら指の第1関節くらいの差もなかったと思います。

 今大会はなかなか調子が上がってこなかったのですが、この種目3レースを見ると、予選落ちした200メートルバタフライからよく巻き返してきたなという印象です。決勝は瀬戸選手らしくレースをコントロールしていました。前半バタフライ、背泳は抑え気味にいって平泳ぎでギアを上げ、自由形で外国勢と勝負に出ました。タイムも準決勝から0秒6以上アップしていました。

 だからこそ最後のタッチの差が惜しまれます。タッチ寸前に流す感じになるとタイムロスの原因になりますが、最後にどのくらいの距離が残るのかは運にも左右されます。右呼吸だったので左の選手の追い上げが見えていなかったかもしれません。でも、最後に結果を残せたことはよかったです。今後も競技を続けていく上でいいイメージで終われたのではないでしょうか。

 萩野選手は最近好タイムが出ていない中、予選、準決勝、決勝としっかりタイムをまとめられたのはすごくよかったです。本人もメダルは難しいと感じていたと思いますが、今できることを全力でやり切ったことは、とても素晴らしいことだと思います。(アテネ五輪女子800メートル自由形金メダリスト・柴田亜衣)

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