八村塁が両チーム最多34得点も日本連敗 大量116失点、ドンチッチ止められず

 第1Q、ゴール下で競り合う八村(上)
 第3Q、厳しいディフェンスを受ける八村(中央)
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 「東京五輪・バスケットボール男子・1次リーグ、日本81-116スロベニア」(29日、さいたまスーパーアリーナ)

 1次リーグで男子のC組は、世界ランク42位・日本が同16位・スロベニアに81-116で敗れ、2連敗を喫した。スロベニアは2連勝。八村塁(23)=ウィザーズ=は両チーム最多の34得点を挙げる奮闘を見せたが、力の差を見せつけられた。

 強敵にたたきのめされた。日本はNBAのスーパースター、ドンチッチを擁するスロベニアの波状攻撃にのみ込まれ、大量116失点。八村は劣勢の中で両チーム最多の34得点と奮闘したが焼け石に水で「何点取ろうが、負け。タフな試合だった」と視線を落とした。

 序盤からドンチッチを渡辺雄がマークした。だがNBA屈指の実力を持つスターは別次元だった。緩急自在で激しい接触にもプレー精度は落ちず25得点、7アシスト。華麗なパスに揺さぶられ、次第に足が止まる。24得点のドラギッチら脇を固める選手もハイレベルで、次々と失点を重ねた。

 ボールを運ぶ田中や渡辺雄らが厳しいマークを受け、攻撃も停滞。八村が孤立しながら1対1を何とか制して点を重ねる苦しい展開に、渡辺雄も「守備優先でと考えていたが、攻撃でもうちょっと絡まなきゃ」とペースを上げ17得点した。だが攻守で負担が増え、ターンオーバーを犯すなど流れは変えられなかった。

 強豪ぞろいの世界最終予選を勝ち抜いた相手に力量の差を浮き彫りにされ、試合後の選手の足取りは重かった。渡辺雄は「相手はメダルを取れる力があると思うし、引きずってもしょうがない。次に集中したい」と必死に気持ちを奮い立たせた。

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