フクヒロ、準々決勝でまさかの敗退 日本勢2連覇ならず ナガマツに続きメダル逃す
「東京五輪・バドミントン女子ダブルス・準々決勝」(29日、武蔵野の森総合スポーツプラザ)
ダブルス世界ランキング1位の福島由紀、広田彩花組は同3位の中国ペア・陳清シン、カ一凡組と対戦。1-2の逆転負けで準決勝進出を逃した。
6月の日本代表合宿中に右膝の前十字靱帯を損傷した広田はこの日もサポーターを巻きながら出場。第1ゲームは、正確なショットで常に先行したフクヒロペアが21-18で奪った。続く第2ゲームは、前のゲームの後半から調子を上げてきた中国ペアにいきなり6連続ポイントを許すなど、10-21で落とした。最終ゲームも相手に主導権を握られたまま敗れた。
永原和可那、松本麻佑組に続いての準々決勝敗退。世界ランク1、2位が揃って敗退し、前回リオ五輪の高橋・松友組に続いての日本勢2連覇が早くも消滅した。
広田のけがは完治しておらず、五輪終了後の手術が決まっている。それでも、懸命なリハビリで7~8割までの状態に回復できた。「ケガした時は、一度は立てないんじゃないかと思ったが、諦めずに絶対コートに立つという思いでリハビリや練習を重ねてきた」。自国開催の五輪に懸ける思いで、目標に進んできた。
先輩の福島は「広田ができる範囲で頑張ってもらって自分がカバーするだけ」。後輩とともに、16年リオ五輪の高橋・松友組に続く金メダルを目指したが、まさかの結末となった。