酷暑五輪 遅すぎる対応もIOC「我々のせいじゃない」昼間の女子サッカー「変更議論なし」
国際オリンピック委員会(IOC)のマーク・アダムス広報部長と、東京五輪・パラリンピック組織委員会の高谷正哲スポークスパーソンは29日、メーンプレスセンターでの会見に出席した。
猛暑の中で開催されている大会。序盤から屋外のテニスなどでは、あまりの暑さにトップ選手から午前11時スタートの試合時間の変更を求める声が相次いでいた。前日には男子シングルスの世界ランク2位のメドベージェフ(ROC)が「倒れるかと思った」と明かし、審判に「試合は終えられるかも知れないが死ぬかもしれない。死んだら責任がとれるのか」と、訴える場面もあったと報じられたが、この日からようやく午後3時スタートに変更。「対応が遅すぎたのでは?」という指摘に、IOC側は「暑さについてはマラソンを札幌に移動したり、色んなイベントを移行してきた。我々のせいではない」と強調した。高谷SPは「当然少しずつ気温が上がり、厳しいコンディションとなっていることに心を痛めているが」とした上で「その時点でベストの選択をしてきている」と、説明した。
今後も陸上やサッカーなど屋外競技も多数行われるが、8月6日の午前11時開始となっている女子サッカーの決勝について、高谷スポークスパーソンは「現時点でスケジュールの変更は議論されていない」と話した。
選手達は大会出場にあたって、コロナや熱中症での重篤な身体への影響や死亡のリスクについて、自己責任であると同意する書面の提出を求められている。