“同点”でも決着する五輪新種目サーフィン 前田マヒナがギリギリ3回戦進出
「東京五輪・サーフィン女子・2回戦」(25日、釣ケ崎海岸サーフィンビーチ)
東京五輪新種目としてサーフィンが“五輪デビュー”を果たした。1試合約20~30分で、上位2本の波乗りの合計得点を競うが、初日から“同点”で決着するレアケースが発生した。
当事者となったのは、ハワイ出身の日本代表、前田マヒナ(23)。5人中下位2人が敗退する2回戦に出場し、試合終了時点で3位だった。3回戦進出は“ギリギリ圏内”だったが、終盤の波乗りの得点が発表されると、海外選手が前田を逆転。「ショックだった」と五輪敗退を覚悟したが、その後、前田が残り1分で乗った波乗りが点数に反映され、2人は“同点”となることが決まった。
この場合、勝者は合計された上位2本の中でより高い点数を持つ選手に決まるが、前田と海外選手はこの条件下でもまさかの同点。規定により、上から3本目の波乗りの点数が高い前田が3位となることが決まった。
前田は「(結果発表が)終わりだと思ってて。点数を待ってると思わなくて。負けちゃったなーと思って(電光掲示板を)ぱっと見たら(順位が)変わった。えっ、てなった」とヒヤヒヤの試合を振り返りつつ、「すごくうれしかった」とも喜んだ。26日の3回戦へ、「あしたは考え方を変えます」と、万全な活躍を誓っていた。