金1号の高藤 反則決着“自虐”も自賛「あれが僕」井上監督も脱帽「駆け引きの天才」

 金メダルを獲得した高藤直寿(左)=撮影・堀内翔
楊勇緯を攻める高藤直寿(左)=撮影・堀内翔
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 「東京五輪・柔道男子60キロ級・決勝」(24日、日本武道館)

 リオデジャネイロ五輪銅メダルの高藤直寿(28)=パーク24=が悲願の金メダルを獲得した。決勝で楊勇緯(台湾)をゴールデンスコア方式の延長戦の末、反則で撃破。今大会の日本勢金メダル1号となった。

 初戦こそ内股で一本勝ちを飾ったが、難敵が相手となった準々決勝、準決勝は死闘を繰り広げ、ゴールデンスコア方式の延長戦を制した。決勝も一進一退の攻防で延長戦に突入したが、最後は相手の3つ目の指導を引き出して、勝ち名乗りを受けた。

 映像映えするような決着ではなかっただけに「渋い試合をしたなと。絶対にテレビで見ている人はわからないだろうな」と自虐したが、「でもあれが僕です」と堂々。リオ五輪以前はアクロバティックで派手な攻撃柔道を志向していたが、金メダルを逃した反省から手堅く確実に勝つ柔道をつくりあげたからこそ、狙い通りの“渋い”優勝劇もしてやったりだ。

 対戦相手はもちろん、審判が指導を出す傾向まで徹底分析。計算し尽くした柔道脳で難敵を攻略した。日本男子の井上康生監督(43)は「本人はきれいに勝てなかったと言っていたが、逆に高藤らしい、高藤にしかできない柔道をした上での優勝だったと思う」と称賛。「柔道家として駆け引きの天才。その裏付けには周到な分析や準備がある。一見、厳しい戦いに見えたかもしれないが、彼にしかできない戦い方。押す時には押して、引く時には引く。相手に応じてバリエーションを考えて対応していた。あれはなかなかできないスタイル。変幻自在」と脱帽していた。

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