バッハ会長が13分の独演会 日本語で「感謝しています」横になる海外選手も
「東京五輪・開会式」(23日、国立競技場)
IOCのトーマス・バッハ会長は開会式であいさつ。約13分の独演会となった。
冒頭は「ようこそ東京2020オリンピック競技大会においでいただきました。今日という日は希望の瞬間です。確かに私達が想像していたものと違います。この瞬間を大事にしましょう」と語りかけた。
1年の延期を経て、新型コロナウイルス禍で行われる大会。バッハ会長はここまでの経緯を振り返り「これは難しい旅でした。東日本大震災からの復興、新型コロナウイルス感染症です。だからこそ、私たちの感謝と称賛の気持ちはより強くなるのです。名もなき英雄たち、医師、看護師、そしてパンデミックの封じ込めに尽力している日本のみなさまに感謝申し上げます」などとし、日本語で「東京オリンピック大会を開催できるのは日本の皆様のおかげです。心から感謝しています」と述べた。
続けて「パンデミックは私たちを引き離せました。愛する人にも近づけないようにしました。このことがトンネルを暗くしました。しかし、今日、世界があらゆるところにいる人々がこの瞬間を共有し、団結しています。聖火はより明るくします」などとオリンピックの意義を強調。壇上を囲んだ日本選手団からは拍手も起こったが、座ったり横になったりする海外選手も多く見られた。