スキャンダル続くも組織委・橋本聖子会長は辞任否定「パラリンピックまでやり通す」
東京五輪・パラリンピック組織委員会は22日、メーンプレスセンター(MPC)で会見し、23日に行われる開会式でショーディレクターを務める予定だった元ラーメンズの小林賢太郎氏の解任を発表した。小林氏は芸人時代にユダヤ人大量虐殺(ホロコースト)を扱ったコントをしたとして、米ユダヤ系団体「サイモン・ウィーゼンタール・センター」が非難声明を発表していた。開会式を巡っては、五輪開会式作曲担当の小山田圭吾氏が過去に雑誌で障がい者とみられる同級生をいじめていた過去を告白していたことを問題視され、20日に辞任したばかりだった。
2013年の招致から8年。数々の問題が起こってきた大会だったが、開会式前日までスキャンダルに見舞われた。橋本会長は「辞任は検討しないのか?」との問いに「数々のスキャンダルを起こしてしまっている。指揮する責任者として責任は痛感している」としつつ「パ和リンピックが終わるまでは、ご迷惑をお掛けしないためにもやり通さなければいけない。多くの方々にご理解をいただけるように。こんな開会式をみたくないという人もたくさんいると承知しているが、大会の開催についてはご理解いただいていると思っている。責任者として取り組んでいきたい」と、辞任は否定した。