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組織委 橋本聖子会長が小山田氏問題で声明「反省という言葉だけで片付けてはいけない」

 東京五輪・パラリンピック組織委員会の橋本聖子会長、武藤敏郎事務総長が21日、五輪開会式作曲担当の小山田圭吾氏が過去のいじめ問題で辞任したことにうけて、組織委員会の対応について声明を発表した。

 「先般、オリンピック開会式クリエイティブチームのメンバーである小山田圭吾氏が辞任されました。開会式の企画制作に関しては、コロナ禍で規模を縮小しなければならなくなったこと、過去にも類似する事例が発生し、それが制作チームに影響を与えたことなど、様々な課題がありました。

 組織委員会での業務を進めていると、ともすれば、新型コロナウイルスの対策や予算、政府やIOCなど関係者との折衝、時間などの限界がある中で、どうやってうまく運営するかという目の前の目標に囚われてしまいます。

 しかし、組織委員会は、オリンピック・パラリンピックにとって、本当に大切なことは何なのかを見失ってはならないと考えます。オリンピックの理念は、オリンピック憲章のオリンピズムの根本原則という7つの項目に記されています。その2つ目には、次のように書かれています。

 『オリンピズムの目的は、人間の尊厳の保持に重きを置く平和な社会の推進を目指すために、人類の調和のとれた発展にスポーツを役立てることである。』

 この文章には、組織委員会が見失ってはならないことが示されています。それは、人間の尊厳が失われてはならない、そういう社会を築くのだ、という強い意志です。そして、根本原則の他の項には、スポーツやスポーツの大会としてのオリンピックをその足がかりとするのだ、という大会の位置づけが記されています。このようなオリンピック・ムーブメントの理念及びオリンピック・パラリンピック大会の価値を大

きく傷つける出来事に対する組織委員会の責任は、極めて大きいと認識しております。また何よりも、今回の件で、多くの方々の尊厳を傷つけ、失望させたことに対し、重い責任を感じております。

 この大会は、多様性と調和という言葉をミッションに掲げてきました。しかし、その実践は非常に難しく、組織委員会は、これまで幾度もつまずき、挫折を経験してきました。それでも、組織委員会は、未来の社会のために、このミッションを単なる言葉で終わらせてはいけない、それはいま、この世界で大会を開催することの大きな意味であると考えています。

 大会は、失敗を重ねながら、困難を乗り越えながら、あきらめずに人間の尊厳を大切にする社会を目指すために、1日1日を過ごしている私たち自身の社会の縮図でなければなりません。それを最も象徴的に示してくれるのが、今日からはじまった競技に向き合うアスリートたちの姿です。

 このアスリートたちに恥じない大会を運営したい。そして、テレビやメディアを通して選手の姿を観る世界中の人々にとって、大会が私たちの目指す社会の手がかりをくれるような、意味あるものとしたい。その思いで、パラリンピックの閉会式まで、懸命に努力を続けます。今回のことを反省という言葉だけでは片付けてはいけない、人権や人間の尊厳を踏みにじるオリン

ピック・パラリンピックなど存在しない、してはいけないのだということを組織委員会として再確認し、開会式を迎えたいと思います。

 東京2020組織委員会会長 橋本聖子」

 橋本会長は前日の会見で「責任は私にある。しっかりチェックできなかった。お詫びしなければならない」と謝罪。武藤事務総長は起用の経緯を説明し、「(式典)グループが全体の計画に必要な人々、仲間を誘って、全体のグループが形成されていった。我々に責任があるのは間違いないが、我々が1人1人選んだわけではない。名簿を受け取った時にチェックすべきというのは、もちろんそう。1人1人調査することはなされなかった」と、釈明していた。

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