坂本花織が好発進2位!「自分を褒めてあげたい」恐怖心打ち勝ったこん身SPにガッツポーズ 前日に不安で涙も“りくりゅう”逆転金に勇気「諦めずにやればメダル取れると証明してくれた」

 「ミラノ・コルティナ五輪・フィギュアスケート女子・SP」(17日、ミラノ・アイススケートアリーナ)

 22年北京五輪銅メダルの坂本花織(25)=シスメックス=は情感豊かな演技をみせ、77・23点をマークし、2位発進を決めた。団体戦でマークした今季世界最高には及ばなかったが、首位の中井と1・48点差で金メダルも射程圏に入れて、19日のフリーを迎える。

 今季限りで現役引退を表明している坂本にとって最後の五輪の個人戦がいよいよ幕を開けた。冒頭の3回転ルッツを決めると、続く持ち前の飛距離のあるダブルアクセルも成功。最後の3回転フリップ-3回転トーループもしっかりと決めきった。情感を込めてステップを舞い、最後のスピンをほどき、フィニッシュを決めると、力強くガッツポーズし、坂本らしいはじける笑顔をみせた。

 演技後は「緊張がありながらもすごく楽しんで滑ることができました。満足度は結構高かったです。この大きな舞台でしっかりSPは自分の演技が90%ぐらいできたので、そこは自分自身を褒めてあげたい」とうなずいた。前日には不安を口にしていたが「一番はやっぱり“りくりゅう”の金メダルをみて、それが一番大きな刺激で。もちろん不安とか恐怖っていうのはすごく感じていたんですけど、諦めずにやれば、男子の2人とかりくりゅうみたいにメダルが取れると証明してくれた。諦めずにやるしかないと思って演技しました」と明かした。

 今大会、坂本が懸命に仲間の応援する姿が印象的だが「(自分も力をもらう)その目的だけで応援していて、本当にみんなの努力が報われてほしいと、この目にみんなの演技を目に焼きつけてました」とうなずいた。

 五輪での最後の演技となる19日のフリー。「今日のことはしっかり反省しつつ、明後日のフリーでもしっかり自分の演技ができるように、最後の最後まで集中して頑張りたいなと思います」と、見据えた。

 恐怖心と戦いながら個人戦を迎えた。16日の公式練習後には涙。男子の鍵山優真がフリーで、ペアの“りくりゅう”こと三浦、木原組がSPでまさかのミスをする姿を目の当たりにして「緊張でもプレッシャーでもなくて恐怖っていうのが一番当てはまるというか。予期せぬ形があるっていうのを連続で見てしまうと、正直、見てすぐは自分もなるなって感じで」と涙を流しながら恐怖心を明かしていた。

 しかし、同日夜のペアフリーで“りくりゅう”が逆境をはね返して大逆転で金メダルを獲得。観客席で号泣し「どえらい泣いた。モヤモヤが晴れました」と勇気づけられたことを明かしていた。

 団体では、SPで今季世界最高の78・88点をたたき出し、フリーでも148・62点で1位。日本女子のエースとして2大会連続の銀メダルをけん引し、個人戦にも弾みをつけた。

 今季限りでの引退を表明した坂本にとって、3度目にして最後の夢舞台。「楽しむこと」を最優先事項に置き、「これを選手の間に経験できるのは本当にラスト。自分のスケートができるように」と、キャリア集大成の滑りに強い思いを込めていた。

 ◆坂本花織(さかもと・かおり)2000年4月9日、神戸市出身。4歳でフィギュアスケートを始めた。神戸野田高を経て、神戸学院大経営学部卒。16年全日本ジュニア選手権で初優勝し、17年世界ジュニア選手権は銅メダル。全日本選手権は18年に初優勝し、21年から5連覇を達成。五輪は18年平昌6位、22年北京は銅メダル、団体は銀。GPファイナルは23年に優勝。世界選手権は22年から3連覇し、25年は2位。全日本選手権5連覇。159センチ。

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